政策や企画を検討する際、最初の足がかりとして既存の類似事例やターゲットを一覧化し、それぞれの詳細を見ていくことで、効率的に参考情報を集めることができます。
とはいえ、様々な HP やオープンデータなど情報源は多くても、それを一つ一つチェックしながらリストを作る作業はなかなか骨が折れます。
そこで本記事では、生成 AI を使って、要件を仕様書化したプロンプトからリストを半自動で作る方法を紹介します。
ケーススタディとして「部署名に『スタートアップ』を含む自治体の一覧」を作ります。
まずは、以下のプロンプトを入力し、調査プロンプト自体を作成してもらいました。
都道府県+政令市・23区で、スタートアップという名前が付く部署のある都道府県庁・市区役所とその部署の名称、URL を知りたいです。調査のうえ一覧化し、エクセル形式で出力していただけますか?
まずはこのプロンプトをより良いものに改善し、新しいプロンプトを基に出力してください。
改善されたプロンプトは以下です。
目的:日本の「都道府県」+「政令指定都市」+「東京23区」のうち、組織名に「スタートアップ」を含む部署(局/部/課/室/係/班/担当 など)が存在する自治体を調査し、自治体名・部署正式名称・公式URLを一覧化する。
対象日:2025-08-26(Asia/Tokyo)時点。
収集条件:
公式サイト(*.lg.jp / metro.tokyo.lg.jp 等)に部署名として「スタートアップ」を含む記載があるもののみ採用(単なる事業名・特設サイト名のみは除外)。
可能な範囲で上位組織(例:〇〇局△△部)も付記。
出力仕様:
列:
レベル(都道府県/政令市/特別区)
自治体
部署(正式名称)
上位組織
公式URL
確認日
形式:Excel(.xlsx)。シート名は
startup_depts
。参考URLは該当部署(またはその組織一覧)を直接示すページを記載。
注意:
“部署名にスタートアップを含む”自治体のみ掲載(存在しない自治体は掲載しない)。
表記は公式記載に従い、全角・中黒・長音の有無も原文優先。
ある程度の網羅性や正確性は担保されていますが、抜け漏れもあるため、初期リサーチとして使うことをお勧めします。(実際に、上記の試行でも一部出力結果に抜けている自治体があったり、URL がなくなっていたりする場合がありました。)
こちらに関しては、一度出力された結果に対して、「抜け漏れがないか確認し、ある場合は追記してください。」などと再確認することも有用な場合があります。
また、公的機関の組織改編は頻度が高いため、実務で使う際は基準日を明記し、定期更新することを推奨します。
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