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自由で開かれた社会において、
市民が公共の事柄に関心を持ち、
それに参画するには、
確かな情報を伝え、判断材料を提供し、またアジェンダを形成する
ジャーナリズムの力が決定的に重要である。

経済も社会も教育も生活も、
そして行政も
デジタル・トランスフォーメーションが進む中、
声高な時勢に呑み込まれず、
アルゴリズムの専制を許さず、
フェイクをはじき返し、
当事者への綿密な取材に基づき、的確なデータを踏まえて調査、報道を行い、
多角的な視点を提供する
ジャーナリズムの力がこれまで以上に求められている。

インターネット空間の力強いジャーナリズムが、
多様にして包容力と活力のある自由主義と
民主主義を育てる上で重要な役割を果たす。

自由で開かれた社会において、市民が公共の事柄に関心を持ち、それに参画するには、
確かな情報を伝え、判断材料を提供し、またアジェンダを形成するジャーナリズムの力が
決定的に重要である。

経済も社会も教育も生活も、そして行政もデジタル・トランスフォーメーションが進む中、
声高な時勢に呑み込まれず、アルゴリズムの
専制を許さず、フェイクをはじき返し、
当事者への綿密な取材に基づき、
的確なデータを踏まえて調査、報道を行い、
多角的な視点を提供するジャーナリズムの力がこれまで以上に求められている。

インターネット空間の力強い
ジャーナリズムが、
多様にして包容力と活力のある自由主義と
民主主義を育てる上で重要な役割を果たす。

選考委員コメント

本記事は、人々が集団で正義を振り回すことによる負の側面を、人間の内面的な心理分析にまで踏み込んで報じており、読みながら考えさせられる内容となっている。 一般市民がコロナ禍での自粛をめぐって「私的警察化」する有様は、全体主義下の秘密警察が採用した相互監視・密告制度にも通じる。記事では、コロナ禍という例外状態で、だれもが不安に陥ることによって「自粛警察」になり得るという身近でミクロな心情と、そのような心情が集合的に沸騰することによって自由主義の縮小および民主主義の後退が余儀なくされるというマクロな視点とが架橋されている。「けしからん」という正義心が行き過ぎることによって、相手に及ぼす犠牲や危害を見失ってしまう偽善と高慢が行き着く先、さらにそうした人間心理を利用する政治の存在など、新型コロナウイルス感染拡大の過程における「もう一つの危機」を明らかにした。本記事は身近な視点から大きな社会を照射し、「自由主義と民主主義に活力を与えるジャーナリズムの力を示した報道」に相応しいと判断した。

選考委員コメント

無国籍児は、子どもであるため声をあげにくい(あるいは無国籍であることに気付いていない)だけでなく、無国籍であることで人権が制約されていたり、生活苦を抱えたりするなど、二重・三重に苦しい立場に立たされている。本記事は、このような日本における無国籍児問題を丹念に取材し、事実を冷静に提示することを通じて問題の本質を明らかにし、読者の胸に強く訴えかける。 とりわけ、多様性の必要が叫ばれる日本社会において、今後、いかに外国籍の人たちや国籍を持たない人たちを包摂していくのかという問題提起をし、日本社会のあり方へ一石を投じる内容となっている。「光の当たりにくい社会課題を取り上げ、政治や行政、世論にインパクトを与えた報道」という現場部門賞の趣旨に合致していると判断した。


選考委員コメント

昨今ネットメディアを中心に、妊娠・出産・育児・不妊治療・子どもを持たない生き方などについて多くの報道が見られる。他方で、それらの問題の中でも、流産は既存の言説の多くが悲しさを示しており、どこかタブーで、一般的にも暗い印象を持たれがちだ。また、当事者発信も多くない。そうした中で、本記事は、とくに不妊治療中の流産について、もう少し気楽に話し、受け止める雰囲気があってもよいのではないかと、当事者の視線から従来とは異なったトーンで取り上げている。本記事では、流産のステレオタイプ的な悲しさ像とは違った声を出し、それによって不妊治療のイメージにも一石を投じていると見てとれる。主流メディアではあまり触れられない、センシティブな流産という話題を新たな角度で発信した点を評価した。



ファイナリスト作品

大賞ファイナリスト

  • 総務省接待問題に関する一連の報道
    本山裕記文春オンライン
  • 深刻化する孤立出産 一部の病院が進める「内密出産」は実現するのか
    三宅玲子Yahoo! 二ュース

現場部門ファイナリスト

※オピニオン部門・特別賞は該当者がありませんでした。

選考委員

表彰式の様子はこちら

協賛

PEP ジャーナリズム大賞を含むPEPの活動は以下の方々に協賛をいただいております。

運営団体

API
一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ

APIは、2017年7月に前身である一般財団法人日本再建イニシアティブ(RJIF)を発展的に改組して発足しました。アジア太平洋の平和と繁栄を追求し、この地域に自由で開かれた国際秩序を構築するビジョンを描くことを目的とするフォーラムであり、シンクタンクです。創設以来一貫して、日本の直面する戦略とガバナンスの課題を探求し、各種の政策提言活動を行っています。

法人名:一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ
所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目23番1号 アークヒルズ フロントタワーRoP 11階
代表者:理事長 船橋洋一
設立:2011年9月
URL:https://apinitiative.org/
問い合わせ先:政策起業家プラットフォーム 事務局