特別賞(課題発見部門)

  • 柳原三佳

    交通事故で息子が寝たきりに―
    介護を続ける親の苦悩と、
    「親なき後」への不安

選考委員コメント

柳原三佳氏の「交通事故で息子が寝たきりに――介護を続ける親の苦悩と、『親なき後』への不安」は、交通事故に遭った子どもの介護をする家族の苦悩に光を当て、さらに受け皿となる障害者施設が絶対的に不足しているこという「課題」を明るみに出した。

受賞者コメント

フリー記者として交通事故に関する記事を書き始めたのは30余年前のこと。以来、被害者や遺族、ときには加害者の方々から連日のように手紙やメールが届き、エンドレス状態で取材活動を続けてきました。ずさんな初動捜査、損保の払い渋り、死人に口なし冤罪、事実誤認の判決……。統計数字で語られがちな交通事故の裏側に、理不尽な状況に置かれ長年苦しんでいる人がいかに大勢いらっしゃるかということを日々痛感しています。今回、特別賞をいただいた記事では事故で重度障害を負った我が子を自宅で献身的に介護するご家族の声を取り上げました。受賞をきっかけにこの問題が多くの方の目に触れ、解決への糸口になることを期待したいと思います。

  • 柳原三佳(やなぎはら みか)

    1963年、京都市生まれ。千葉県在住。バイク誌編集記者を経てフリーに。主婦業・子育てをしながら取材・執筆活動を続ける。著書に『開成をつくった男 佐野鼎』『柴犬マイちゃんへの手紙』『私は虐待していない 検証揺さぶられっこ症候群』『泥だらけのカルテ』(いずれも講談社)、『自動車保険の落とし穴』(朝日新聞出版)など多数。『示談交渉人裏ファイル』『巻子の言霊 愛と命を紡いだある夫婦の物語』はドラマ化された。書道師範 ●公式WEBサイト

選考委員

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