部門賞

  • 大竹文雄

    まん延防止等重点措置延長に関する一連の報道

選考委員コメント

「オピニオン部門」には、オミクロン株の広がりの中、今年2月に政府が宣言した「まん延防止延長」に反対を唱え、その理由を自身のnoteをはじめ、ネット媒体を活用してわかりやすく説明、情報発信を続けた大竹文雄氏に贈る。
専門家という立場から冷静に状況を解説し、毅然とした態度でEBPM(証拠に基づく政策形成)の必要性を説く姿勢は、まさに本賞にふさわしいと審査員の意見が一致した。

受賞者コメント

新型コロナ感染症対策は、感染者数を抑えるための私権制限が中心です。私権制限は、飲食店の営業時間規制が代表的ですが、様々な活動の自粛も含まれます。私権制限で感染は減るかもしれませんが、それで失うものもあります。どちらを重視するかは、価値観に依存します。私権制限を課す必要があるほどの重症化リスクがある感染症か否かを変異株の特性に応じて判断すべきです。感染症の被害は目に見えやすいですが、感染対策の被害は目に見えにくいものです。感染症の被害に情報は偏りがちです。そう考えて基本的対処方針分科会で少数派だった私の意見を対外的にも公表してきました。少数派だった私の意見表明活動を評価していただき感謝します。

  • 大竹文雄(おおたけ ふみお)

    大阪大学感染症総合教育研究拠点特任教授。大阪大学博士(経済学)。専門は行動経済学、労働経済学。日経・経済図書文化賞、サントリー学芸賞、エコノミスト、日本経済学会・石川賞、日本学士院賞を受賞。日本経済学会会長(2020.6-2021.5)、行動経済学会会長(2013.12-2015.11)。著書・編著に、『行動経済学の使い方』、『あなたを変える行動経済学』、『医療現場の行動経済学』『実践医療現場の行動経済学』など。

選考委員

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