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富山県立高岡南高等学校 出張授業実施レポート

政策起業家プラットフォーム(Policy Entrepreneur's Platform、以下 PEP) は、2025 年 11 月 11 日に、富山県立高岡南高等学校 1 学年の授業「探究的な活動 I」にて公共政策に関する出張授業を実施いたしました。

本出張授業の位置付けと狙い

今回出張授業を実施させていただいた富山県立高岡南高等学校は「SOUTH 探究プロジェクト」という地域や大学と連携した探究学習に取り組まれています。地域(行政)と連携し、課題発見・課題解決方法について地域行政をテーマにして学ぶとともに、探究学習の基礎(リテラシー)を学ぶこと、また身近な地域を課題にして探究をすることで、将来の社会とのかかわり方の視野を広げることを目的とした教育であり、令和7年度は行政課題を取り扱っていらっしゃいます。

今回は、行政課題の解決の手法の一つとして「公共政策」というものがあるという視点を持ち、今後の活動に役立てていただくことを意識して講義を設計しました。

授業構成および実施所感

「政策を知る」「社会課題を考える」「解決策を作る」というワークを通してグループごとに特定の社会課題を分析し、それに対する解決策となる政策を考えました。

テーマとなる課題は、グループの関心に合わせて自由に設定していただきました。(以下はテーマの例)

・若者の不適切な SNS 利用
・共働き世帯の家族時間の充実が難しい
・熊の出没が増えている
・地域の観光産業の活力が低下している

短時間にたくさんのワークに取り組んでもらいながら政策を考えていく、というアウトプットの多い授業だったのですが、どのグループも積極的に取り組んでいただき、最後の政策立案までしっかりと出来上がっていたのが印象的でした。

参加者からの感想(一部)

  • 実際に起こっている問題について、自分たちで政策を考えてみるという発想が面白いと感じました。個人で考えると重要なことを見落としていることがあるので、話し合いによって視野を広げることが大事だなと改めて感じました。
  • しっかり組み立てて順を追っていけば根本的な原因とそれに対応した具体的な解決案ができるということが印象に残りました。他の総合の活動のときにも見通しを持って正しい順序で話し合いを進めていきたいと思いました。また、当事者だけでなく、当事者以外の人にどのような影響が及ぼされるのかという視点も新しいなと思いました。
  • 社会課題について考えるいい機会だった。また、課題の解決方法を考える上で本当は何が原因かもう一度考えることで解決方法が見つかることがわかった。

教材について

今回の講義では、以下で紹介している内容をベースに、高岡南高等学校様版にアレンジした教材を使用しました。内容にご関心をお持ちいただけた方は、ぜひ以下もご覧ください。

公共 × アントレプレナーシップ教育探究支援パッケージ