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公共 × アントレプレナーシップ教育
探究学習 支援パッケージ

『探究』の授業などで利用いただける教材を無料で提供しています。

政策起業を用いたアントレプレナーシップ教育について

政策起業家プラットフォーム (Policy Entrepreneur's Platform: PEP) は、2023 年から三菱みらい育成財団の支援を受けて、「政策起業を用いたアントレプレナーシップ教育」を行ってきました。

政策を立案して社会課題を解決する『政策起業』を通して、アントレプレナーシップを涵養することで、学生が普段学んでいる『社会』や『公共』の授業とアントレプレナーシップ教育を接続することができ、より広い教育機関でアントレプレナーシップ教育が実施可能になると考えています。

そこで、PEP のこれまでの教育活動で作成してきた教材を再構築し、高校の『探究』などの授業で使っていただける無料の教材として公開することにしました。ぜひご活用ください。

教材ダウンロード

以下からダウンロードしてください。スライド画面をクリックすると、教材本編が表示されます。一覧と一括ダウンロードはこちらの Google Drive をご活用ください。

内容 教師用スライド 配布資料
第 1 回 政治と社会と政策の関係を知る [1 コマ目 💻 教師スライド] 政治と社会と政策の関係を知ろう (2)

 

  1. 政策入門ワークシート
  2. 社会課題カタログ
  3. (教師用のみの参考資料でも可)社会課題カタログ(参考資料)
第 2 回 社会課題を考える
(課題を特定する)
[2 コマ目 💻 教師スライド] 社会課題を考える (1)

 

  1. 社会課題分析用ワークシート
  2. 政策発表用ワークシート
  3. (外部評価者がいる場合) 政策発表用スライドテンプレート
  4. インタビュー用ワークシート
第 3 回 公共政策を考える
(解決策を作る)
[3 コマ目 💻 教師スライド] 公共政策を考える(解決策を作る) (3)

 

  1. 政策立案ワークシート
第 4 回 公共政策を発表してふりかえる

[4 コマ目 💻 教師スライド] 公共政策を発表してふりかえる (2)

  1. 相互評価用ワークシート

ライセンスは Creative Commons BY-NC-SA 4.0 (表示-非営利-継承 4.0 国際) で公開しています。
※ 本教材は予告なく変更・削除される可能性があります。何卒ご了承ください。

使い方


50 分の授業を 4 コマ行う想定で設計しています。

(スライドの中の「発展編」は授業時間に余裕がある場合にお使いください。)

スライドを編集したい場合は、Google Slides の [ファイル] ➡ [コピーを作成] からご自分の Google Drive 内で編集してください。

発展的内容について

各コマの教材には発展的内容をいくつか含めています。

授業時間が 50 分よりも長い場合や、追加の授業時間の確保が可能な場合、発展的内容のスライドを含んでいただくことで、より効果的なアントレプレナーシップ教育が可能になります。

授業の構成

本講義は、「社会課題を公共政策を通して解決する『政策起業』のプロセスを通して、アントレプレナーシップを涵養する」ことを目的にしています。

課題解決が基本となるため、第 2 回で「課題」を考え、第 3 回で「解決策(公共政策)」を考える、という構成です。

ビジネスを使ったアントレプレナーシップ教育」と同様に、課題と解決策を考え、それぞれの検証を行います。異なる点は、以下の通りです。

  ビジネスのアントレプレナーシップ教育 政策起業を使ったアントレプレナーシップ教育
課題 市場で解決可能な課題 地域や日本の社会課題
解決策 製品やサービスを用いた営利のビジネス 公共政策
課題の考え方 目の前の顧客の困りごとを知る 市民の困りごとの裏を分析する
解決策の考え方 オリジナルな解決策の考案 他の地域の政策の模倣でも構わない
時間を使う箇所 ビジネスの作り方(解決策) 地域や社会課題の分析(課題)
副次的効果 ビジネスを知ることができる 社会を知ることができる
金銭の授受 発生する 発生しない

ビジネスを題材として用いたアントレプレナーシップ教育では、『営利事業の作り方』という解決策に時間を使う傾向にありますが、本授業では地域や社会の課題の分析に比重を置く構成になっています。また地域の社会課題に取り組んでもらうことで、学生と地域との繋がりを作りやすくなるのではないかと考えています。

本授業の全体概要や日本版 EntreComp v1 で示されるコンピテンシーとの対応は以下の通りです。

entrecomp-pep

画像について

本教材で利用している画像の取り扱いは、画像の配布元に従ってください。(本教材は画像自体の再配布を行っているわけではありません。)

unDraw
利用しているカラーコードは #303f9f です。
無料かつクレジット表記不要で配布されています。詳細のライセンスは Web サイトをご覧下さい。

いらすとや
1 授業 20 個まで利用可能です。非商用なら点数無制限、商用の場合 20 点まで利用可能です。

Google Slides のストックメディア
本教材は Google Slides のサイドバーから入手できる画像を利用しています。

教材の展開支援

現在、教材を採用検討中の教員の方に、各種支援を行っています。もし支援をご希望の場合は、PEP のお問い合わせフォームからお問い合わせください。

2025 年 7 月 27 日(日)に研修を行いました。研修の様子の詳細はブログ記事をご覧ください。

採用事例・実施事例

今後、教材を利用した実施事例をいただき次第、本ページに掲載していきます。

PEP による過去の実施例については、以下をご覧下さい。

参考情報

更新履歴

教材についての主な更新履歴を記載しています(軽微な更新は記載していません)

  • 2025/9/30 - 公開しました

教材の開発

 

馬田 隆明 (1)

教材開発担当: 馬田 隆明
PEP ディレクター

日本マイクロソフトを経て、2016 年から東京大学。東京大学では本郷テックガレージの立ち上げと運営を行い、2019 年から FoundX ディレクターとしてスタートアップの支援とアントレプレナーシップ教育に従事する。2021 年から公益財団法人 国際文化会館 上席客員研究員を兼務。

教材の開発協力

一般社団法人Fora - 探究学習支援に多数の実績を持つ Fora 様のご協力をいただきながら、本教材を開発しました。

Q&A

ご質問・ご不明点に関してはこちらのお問い合わせフォームからお問い合わせください。

利用する際に事前に許諾は必要ですか?

いいえ、許諾のお問い合わせをしていただく必要はありません。配布のライセンスの範囲でご自由にご活用下さい。

「非営利 (NC)」の範囲はどこですか?

学校で教師の皆さんが教材を使う場合は、非営利の活動と考えています(私学であっても)。

一般財団法人や学校法人など、「利益を主な目的としない事業体」で本教材を使う場合は、その費用が有償であっても非営利であると見做しています。

ただし、学校等に対して、有償・無償で研修を実施していたり、学校等から有償・無償で委託を受けている株式会社が使われる場合は、「営利」目的の利用と考えています。

違反を見つけた場合や用途が営利か非営利か分からない場合は、問い合わせフォームからお問い合わせください。