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PEP for GenAI をはじめます

169 aspect ratio image A large clearly readable title logo PEP for GenAI prominently displayed at the top of the frame In a modern conference room 57 policy makers are gathered around a circular or oval table engaged in active discussion Participants-1

2025 年現在、生成AIに対して大きな注目が集まっています。そして今後も発展して行くであろう生成AIは、多くの人たちの知的労働をエンパワーしてくれる可能性を秘めています。

政策を考えるのは、まさに知的労働のもっともたるものです。ということは、民間の政策起業家や、立法・行政担当者が生成AIを使いはじめることで、日々の業務効率化を行えるだけではなく、より良い政策を作っていけるのではないでしょうか。

 

そこで、期間限定の取り組みですが、PEP for GenAI (生成AI) の連載をこれから開始します。

本連載では、生成AIで政策形成のプロセスをどのように改善していけるのかについて、私たちの試行錯誤の結果をお伝えしていきたいと思います。 

背景と連載内容

2025 年に入ってから、生成AIの性能が大幅に向上してきたほか、ツールとしてもこなれてきたため、翻訳や文章整形以外の業務でも使えるレベルになってきています。

そこで本連載の記事では生成AIを利用した政策形成の Tips や具体的なプロンプトについて共有します。また、こうした使い方ができるのではないかというような提案も行っていきます。

行政の現場では、機微な情報が入力できないなどのいくつかの制約もあり、最新のツールが試しづらい状況であるとも聞いています。そこで、民間側の私たちがこうしたツールを積極的に使い、ノウハウをためていくことで、行政の皆さんに対しても何かしら貢献ができるのではないかと考えています。 

なお、生成AIはまだ発展途上で、内容も古くなる可能性が高い状況です。これからの記事はあくまで投稿時点のものとお考えいただき、必ず最新の情報を見るようにしてください。 

スコープ

本連載では、「生成 AI」と「政策関連タスク」に焦点を絞って情報を提供します。

そのため、デジタル全般の話や行政の作業効率化についてはそこまで触れません。

政府の DX については既にいくつもの試みがなされているので、今回はスコープ外としています。また行政の作業効率化もスコープ外としています。たとえば国家公務員の大きな負担となっている国会対応、生成AIの活用ができることは多いと思いますが、本連載ではスコープ外です。

ただし、政策を実現し広めていく上での行政プロセス、たとえば政策マーケティング等については、本連載で扱うつもりです。

pep for genai-1

また本連載では、生成 AI の活用をするうえでのダウンサイドリスクについてはそこまで扱いません。生成 AI にまつわるリスクについては、行政側が現在ガイドラインを定めている最中であると認識しているためです。

そうしたボトム側のリスクについては行政側に任せつつ、本連載ではトップラインやアップサイドの可能性を模索したいと思います。

まとめ

こうした活動のスコープの中で、私たちの取り組みが政策に関わる皆さんの発想に貢献し、政策現場での生成AIのより多くの活用事例が生まれ、そしてより良い政策が実現される一助になることを願っています。 

 

なお、各社ならびに行政における生成AIの活用については、各社もしくは政府による最新のガイドラインをご確認ください。(たとえば、デジタル庁からは 2025 年 5 月 27 日に「行政の進化と革新のための生成AIの調達・利活用に係るガイドライン」が出ています。)

また、Policy-Making Tech(PMT)研究会での活動も参考になるのではないかと思います。

 

皆様からの生成AIの活用事例についてもぜひお聞かせください。以下のフォームからご投稿をお待ちしております。