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立花学園高等学校 政策起業出張授業実施レポート

政策起業家プラットフォーム(Policy Entrepreneur's Platform、以下 PEP) は、2025 年 3 月 10 日、17 日に、私立立花学園高等学校において政策起業についての出張授業を実施いたしました。

 

本出張授業の位置付けと狙い

今回の出張授業を実施させていただいた立花学園高等学校は、所在地である神奈川県松田町との関わりが深く、生徒の有志団体「松田町盛り上げ隊」の活動などを通じて町おこしにも積極的に取り組まれています。本授業では、「松田町盛り上げ隊」に所属されている生徒のみなさまや、松田町の政策課題解決に関心がある生徒のみなさまを対象に、松田町の具体的な課題を取り上げる形で出張授業を設計いたしました。

 

授業構成および実施所感

3 月 10 日に実施した授業では、「社会課題を発見する ➡ 見つけた社会課題の原因を深掘りする ➡ 解決策としての政策を考える」という政策起業の一連のプロセスをお伝えし、松田町の政策課題に取り組むグループワークを通してこのプロセスの実践を行っていただきました。政策を考える題材として、

  1. 耕作放棄地の増加
  2. 地域内交通の脆弱化
  3. ロマンス通り商店街の維持管理

の三つを PEP が選定し、生徒のみなさまは取り組む課題ごとにグループに分かれて課題構造の分析や類似政策のリサーチなどを行いました。

短い講義時間の中でも積極的にグループワークに取り組み、生徒のみなさま自身の体験を元に課題に関する新たな視点を提出されている様子が印象的でした。

 

3 月 17 日の授業では、松田町町長の本山 博幸氏を始めとした松田町役場の職員の方々にお越しいただき、生徒のみなさまは各グループの作成した政策案を発表しました。

一週間という非常に短い準備期間にもかかわらず、松田町の課題の現状や類似政策の調査を踏まえ、学生ならではの視点も取り入れた質の高い発表を用意してくださいました。町役場の職員の方々による現場の目線を踏まえたフィードバックも交換され、非常に実践的かつ示唆に富む発表会でした。

 

生徒からの感想(一部)

  • 高校生でも町に提案する力があることを学びました。
  • 耕作放棄地というのは、あまり馴染みが無く考えたことが無かった。それがどういうもので社会にどういった影響が出ているのか、何が問題なのかを学ぶ事ができた。
  • 自分達で考えてスライドを作ることで、問題を身近に感じることができました。今後プレゼンをする時など、今回の経験が活かされると思います。
  • 実際に政策を考えるという機会はあまりないと思います。今回、この町ではどういった問題があり原因は何なのか 1 から考えたことでより身近な問題に気づくことができるようなりました。

 

最後に

現在 PEP for Youth では、2025 年 4 月~ 2026 年 3 月に実施する出張授業のご相談を受け付けております公共などの授業内での講義の他、ワークショップ主体の実施も可能です。また、20 名以上のご参加をいただけるようであれば、課外活動として希望者のみに対する実施なども可能です。助成金等の関係ですべてをお受けすることはできませんが、ご関心をお持ちいただける場合は、以下のフォームよりお気軽にお問合せください。