社会のために何かをしたい。社会の問題を解決するために政策に携わりたい。
公共に携わるためには、どうしたらいいんだろう?
官僚、政治家、社会起業家、民間企業、シンクタンク、コンサルタント・・・どのような貢献の仕方があるのだろうか?
社会課題の解決にに興味がある学生は、恐らく皆このような意識を持っているのではないでしょうか。APIやPEPに集まる学生インターンももちろん例外ではありません。
PEPプロジェクトも3年目に入った今回、今後の公共の未来を担っていく大学生・大学院生を中心とした若手の皆様の横連携を後押しして、公共について議論していくことを目的に、「PEP YOUTH COMMUNITY」を立ち上げました。
PEPYC、記念すべき第1回目のMeet Upイベント開催報告です。
PEP Youth Community 開幕
第1回目では、まず、PEPに関係がある団体でインターンをされている皆様を中心に交流を深めようということでスタートしました。具体的には、青山社中株式会社、第四次産業革命日本センター、一般社団法人RCF、API(PEPの運営団体のシンクタンク)、そして、TTCSP(シンクタンクを研究対象とする米国ペンシルバニア大学の「シンクタンクと市民社会プログラム」)で働いている/働いていたことがあるインターンを中心に集合しました。
当日は、海外を含む9大学から、民間企業、官公庁、日本や世界の大学院など様々な進路に向かっている大学生・大学院生・博士課程のメンバー15名が参加しました。海外のメンバーはオンラインでプロジェクター越しでしたが、「公共エコシステムの課題」「自分達に何ができるか」をテーマに白熱の意見交換をしました!
学生から見た公共のエコシステムの課題
冒頭、PEPプログラム・ディレクター向山から、改めて「政策起業家」・PEPについての説明と、PEPでの取り組みについて説明があったあと、学生同士で自己紹介とディスカッションに入ります。
(尚、政策起業家・PEPの概要についてお知りになりたい方は、ぜひこちらをご覧ください)
公共政策の課題については以下のような仮説が出されました。
-
公共政策を提言・検証するためのオープンデータの少ないのではないか?
-
政策に対する市民の当事者意識が低く、特に市民の生活スタイルに直結するスマートシティなどは政策が進行しづらいのではないか?
-
シンクタンクなどの外部機関も政府の委託研究などが多く、資金面での独立性が確保しづらいのではないか?
-
政策の立案が霞ヶ関に任されていて閉鎖的で、現場の声を届けづらく、また提言を外から持ち込みにくいのではないか?
-
公務員の配属が短期間でサイクルし、長期的政策を打ちにくいという制度上の問題があるのではないか?
-
専門知識を持った人材についても、例えば官学連携を円滑にするための人材が不足しており、専門知の必要性も広く浸透していないのではないか?
-
アカデミアや研究機関などが、「政策を立てる土台」として強く認識されておらず、研究や知見を政府が活用しきれていないのではないか?
これらを解決するためには?
課題が出た時に、それを「自分ごと」として捉えて考えるのがPEP。
後半は、それぞれのインターンでの経験やこれからの進路と絡めて、様々な解決案が議論されました。
また、それ以外でもこんな意見が出されました。
-
政策に対する国民の当事者意識を変える。そのためには政策を通してという手法に加え、ESGの浸透といったケースのように民間から一般の人々に働きかけていくという手法もあるのでは。
-
政策を実現させるためには「公益」といったメッセージだけではなく、短期的な経済的インセンティブに働きかけるという手法もとりうる。
-
政策の失敗を許容し、検証し、次につなげるという心持ちを忘れない。
-
政治家、官僚に役割が集中していることについて、政治家以外からも問題意識に耳を傾ける土台が必要。
これからの展開にご期待ください!
政策起業家はどんな分野や立場でも社会課題を解決していくプレイヤーになるという意識で成り立ちます。だからこそ、今「公共政策に携わりたい」と興味を持っている学生たちが色々なフィールドで社会に出ても仲間であってほしい。
そんな気持ちでスタートを切ったPEP Youth Community。
これから、民間企業、学問、官僚など様々な道に進んでいく学生たちの横のつながりを作るきっかけとなる第一回でした。
今後PEPではYouth Communityイベントを開催していきます。様々な形で公共の将来を考える若手たちを繋ぐような様々な取り組みを展開したいと思います!
PEP Youth Communityにご興味を持ってくださった学生の皆さん。
是非、Twitterをフォローください。