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千葉県八千代市 政策起業ワークショップ実施レポート

政策起業家プラットフォーム(Policy Entrepreneur's Platform、以下 PEP) は、2025 年 8 月 12 日に、八千代市と共同で「新川周辺のにぎわい創出」をテーマとした政策起業についてのワークショップを実施いたしました。

本ワークショップの位置付けと狙い

千葉県八千代市では、市の魅力情報の収集・発信や、市のイメージアップに向けた取り組みに協力する活動を行う「高校生魅力発信大使」を、市内の高校から任命しています。

今回のワークショップでは、高校生魅力発信大使に加え各高校の希望者を対象とし、八千代市中央を南北に貫く形で流れる新川周辺のエリアにおける「にぎわい創出」をテーマとしました。令和 11 年を境に人口減少に転じると推計されている八千代市においては、競争力維持のため地域資源を活用したまちの魅力の創出および発信が重要な政策課題として位置付けられています[1]。今回は、生徒が取り組む課題として以下の二つを設定し、八千代市のにぎわい創出のためのアイデアを考案してもらいました。

  • 新川周辺の新たな観光資源の発掘
  • 新川をいかした八千代市のシティプロモーション

教育プログラムという観点からは、政策起業における「課題の深掘り➡類似事例を踏まえた解決策の提案」という流れを踏襲し、政策課題への取り組みを通じた広義のアントレプレナーシップ能力の涵養を目指しました。また、今回の政策提案においては地域資源の活用が欠かせない要素となるため、新たに地域資源の探索を行うグループワークを追加し、地域資源を元にした政策アイデアの提案が行われるよう設計しました。

 

実施所感

当日は市内各地の高校から計 14 名の生徒が参加し、テーマごとにグループを組んでワークショップに取り組みました。初対面の参加者も多い中で積極的に意見を出し合い、お互いに知らなかった八千代市の魅力を共有している姿が印象的でした。政策アイデアを出し合うワークではグループ内の議論が盛り上がり、当初の想定を超えて 1 グループにつき 2 つのアイデアを発表するグループが複数発生しました。

ワークショップの最後に行われた発表会では八千代市の服部市長にもご臨席いただき、生徒の皆さんの発表に対するフィードバックをいただきました。参加生徒の皆さんにとっては自らのアイデアを市長や市役所職員の方々に直接聞いていただくという、大変貴重かつ意義深い体験となったのではないでしょうか。

 

生徒からの感想(一部)

  • 「政策」というと、国がやるイメージだったけれど、想像よりもずっと身近で、考えていて楽しかった。自分の地域などで行われている政策について調べてみたいと思った。
  • 自分の地域の知らなかった新しい発見があったり、「政策」について知ることができました。
  • 八千代市に住んでるけどあまり自分が住んでる地域について考えたことがなかったのですごく来て良かった。
  • 進路について見つめなおせました。とても面白かったです。

[1] 八千代市 (2025) 「第5次総合計画後期基本計画