特定の領域で政策起業を行う人は、法律の最新の状況を知っていなければ適切な提案はできません。法律の改正はそうそう起こるものではないですが、起こったときにはその内容を適切に把握する必要があります。
生成 AI で大量のレポートの要点の音声解説や動画解説を作成する
専門分野の調査を始めたとき、「資料が多すぎて選べない」「まとまった読書時間が取れない」 ― そんな経験はありませんか?
情報爆発時代において、資料探しと読解がボトルネックになり、生産的な思考にたどり着く前にエネルギーを使い果たしてしまいがちです。そこで本記事では、生成 AI を使った音声解説や動画解説の作成方法をご紹介します。大量の情報の要点を10分以内程度のコンテンツにしてくれるので、特に情報収集初期に概観を掴みたい際などにおすすめです。また、文章ではなく音声やスライドにしてくれるので、移動などの隙間時間にながら視聴するのにももってこいです。
膨大なレポートに圧倒されている方、隙間時間を学習に変えたい方は、ぜひお試しください。
1. 読むべきレポートの選定
今回は、Climate Tech の領域の一つである産業用熱をテーマにして取り組んでみました。
まずは ChatGPT を使って、以下のようなプロンプトで読むべき資料を 30 本選定してもらいました。
日本の産業用熱市場の将来像について考えたいと思っています。産業熱市場の将来の絵姿や、その実現に必要な技術について検討していきたいと思っています。
読むべきレポートを30本挙げてください。オンラインで読める もしくは ダウンロード可能なものでお願いします。また、海外の英語のレポートを中心に、日本語文献も質の高いものがあれば含めてください。加えて、政府や大手シンクタンク、論文などの信憑性の高いレポートのみでお願いします。レポートの出典は必ず明記してください。
IEA や OECD などの国際機関や、経済産業省などの政府期間、World Economic Forum などの団体のレポートや報告書がバランスよく出力されました。
2. 出力されたレポートをNotebookLMに読み込ませ、音声解説や動画解説を作成
出力されたレポートのPDFをダウンロードし、それを NotebookLM にアップロードします。その後、右側にある Studio から音声解説をクリックしてしばらく待つと、読み込ませたレポートの内容を要約した音声解説が出来上がります。
更に、音声解説の 3 点リーダーからカスタマイズをクリックすると、生成する音声の内容について、具体的に指示を出すことができます。
また、動画解説も非常に分かりやすいスライドと説明が出力されるので、音声に加えて視覚情報でも理解したい方にはおすすめです。(2025年8月現在、動画解説は英語のみ。今後日本語も対応予定とのことです)
注意・ポイント
ハルシネーションを起こす可能性があるため、詳細の把握のためには元資料を読み込むことをおすすめします。
また、2025年8月現在、無料版の NotebookLM の音声解説は 1 日 3 回までと制限があるようです。(有料版は 20 回)
皆様からの生成 AI の活用事例についてもぜひお聞かせください。以下のフォームからご投稿をお待ちしております。