政策起業家プラットフォーム(Policy Entrepreneur's Platform、以下 PEP) は、宮崎大学地域資源創成学部 谷田貝 孝 教授の担当講義「ソーシャルデザイン」において、生成...
さいたま市立大宮国際中等教育学校 政策起業出張授業 (2025) 実施レポート
政策起業家プラットフォーム(Policy Entrepreneur's Platform、以下 PEP) は、2025年12月18日に、さいたま市立大宮国際中等教育学校の5年生の「公共」の特別授業として、政策起業を題材にした出張授業を実施しました。
本出張授業の位置付けと狙い
今回は、昨年度に引き続き大宮国際中等教育学校にて講義を実施しました。本授業では、生徒のみなさんに「政策起業」とその取り組み方について知っていただき、女性の政治参画という具体的な課題を題材に政策を考えることで、アントレプレナーシップも同時に育むことを目的としました。
授業構成
本授業は、PEP で公開している探究教材をベースに、100 分の授業として再構成して実施しました。全体は、政策と政策起業について学ぶパート1、課題の分析を行うパート2、政策を立案するパート3の三部構成です。
まずパート 1 では、政策起業の事例や大宮区の実際の政策を紹介しながら、「政策とは何か」「政策起業家とはどのような人か」といった基本的な概念を整理しました。また、都民提案やさいたま市「子ども・若者の提案制度」などを取り上げ、高校生の立場からでも社会を変えるプロセスに関わりうることを強調しました。
パート 2 では、女性の政治参画を題材に、ワークシートを用いて課題の背景や原因の深掘りを行いました。日本の国会議員や首長に占める女性の割合などのデータを紹介しながら、「なぜ女性政治家が少ないのか?」という問いを、原因の深掘りを行う形で整理していただきました。
最後にパート 3 では、「税」「規制」「サービス提供」といった代表的な政策手段の紹介を行いました。そのうえで、生徒のみなさんにはパート2で深掘りした原因のうち一つを選び、それぞれの政策手段に基づいた政策提案をまとめてもらいました。
生徒からの感想(一部)
- 症状と原因の話を聞いて、私は今まで症状ばかりに目を向けてしまっていたことに気づきました。今後のビジネスコンテストへの参加に生かしたいです。
- どのように政策を決めるのがいいのか、順序だてて説明されていたのですごくわかりやすかったです。
- 地域の取り組みが詳細にまとめられているWebページが沢山あることを初めて知りました。
PEP 所感
今回のプログラムでは、本来であれば複数回に分けて扱う内容を100分に凝縮したため、かなりタイトな構成となりましたが、その中でも生徒のみなさんが最後まで真剣にワークや議論に取り組んでくださったことが印象的でした。「公共」での学びと接続しつつ、政策を「与えられるもの」として受け取るだけでなく、「自分たちも関わりうるプロセス」として捉え直すきっかけになっていれば幸いです。
本出張授業のベースとなった教材は、こちらのページ内で無料公開しています。政策起業を題材とした授業づくりに関心のある教員の方は、ぜひご活用ください。